図書ログ

主に少女小説の感想置き場。

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『手塚先生の恋愛指南 恋に堕ちたら赤点です!』 日高砂羽

手塚先生の恋愛指南 恋に堕ちたら赤点です! (コバルト文庫)
2016/11/01
著者:日高砂羽
イラスト:くまの柚子
by ヨメレバ

大正ロマンな表紙と、正気じゃない感じのするあらすじに惹かれて購入。正気じゃない感じのハーレム小説(固定の相手あり)です。

主人公・環の通う私立桃園高等女学院、通称・桃女には、超イケメン教師軍団による口説きの授業「恋愛指南」があり、桃女の生徒はその「恋愛指南」の口説き文句をお断りしながら精神力を培う……というストーリーです。
ハーレムではなく、最初から最後までヒロインとヒーローの決まっている安心ラブコメ。
先生方の異常な熱量、同人誌に対する情熱など、異様な熱気に包まれていて面白かったです。
イケメン先生からの口説きのオンパレードなのに、ギャグにしか見えなくて全然ときめかない…!笑

桃女には環が幼少の頃からお兄さまと慕っている手塚先生が勤務しており、心を鬼にして手塚先生の恋愛指南もお断りするわけですが、言葉の端々から手塚先生も環のことを憎からず思っているのが伝わってくるので安心して読めました。
安心して読めるんですが、ここでも変な下ネタを突っ込んでくるので特にときめかずで……?(*^_^*)
先生が代わる代わるエスコートしてくれるラストの「補修」授業は圧巻でした。

コバルトでこういうネタ小説も楽しいなと思う1冊でした。
ギャグにしか見えないのでキャラクターにあまりときめかなかったな……、という所がまた思い返してじわじわきます…。
残念なイケメンというカテゴリーかもしれない。
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『雪侯爵の銀灯師 みせかけ夫婦と王宮の庭』 白川紺子

雪侯爵の銀灯師 みせかけ夫婦と王宮の庭 (コバルト文庫)
2016/09/30
著者:白川紺子
イラスト:紫真衣
by ヨメレバ
【あらすじ】銀灯師として幼い頃よりヴィクトル侯爵に仕えるエミーリア。ある日、国王の命令で結婚をしなければならなくなったヴィクトルは、エミーリアを妻に指名し、結婚をしたふりをすることになるが、エミーリアにはヴィクトルと結婚できない理由があり……

シリーズ2巻なんですが、話が繋がっていないということと、評判がとても良かったので1巻よりも先に2巻を読んでしまいました。

幼い頃から仕えるヴィクトル侯爵と、偽装を結婚をすることになった銀灯師のエミーリアだったが、結婚報告に訪れた王宮で力が暴走し、事件を起こしてしまう。王宮の庭を壊してしまい、魔界の門を開けてしまったエミーリアとヴィクトルが、門を護っていた魔術師の魂を探すことになり……というストーリーです。

ヴィクトルのことが好きなのに結婚できない理由のあるエミーリアと、理由を知っているけれど一緒にいるために知らないふりをしているヴィクトルの両片想いがじれったくてとても良かったです。
何より、エミーリアが迷いを断ち切るシーンの、諦める痛みと、飲み込んで自分のしたいようにする痛みと、周囲や良心から謗られる痛みについてのモノローグにとても共感しました。
月光を紡ぐ描写もキレイでお気に入り。

ラストに短編2本が収録されていて、その2本もとても良かったです。
本編でアロイスの魂はどうなるんだろうと思っていたので、「おやすみわたしの魔術師さん」には泣きました。

国王とリラも身分差を越えてサラッと結婚していたけど、この2人にもじれったいストーリーがあるのかも。。リラがなかなか強そうな感じで好きです。

『ドイツェン宮廷楽団譜 嘘つき婚約コンチェルト』 永瀬さらさ

ドイツェン宮廷楽団譜 嘘つき婚約コンチェルト (角川ビーンズ文庫)
2016/12/01
著者:永瀬 さらさ
イラスト:緒花
by ヨメレバ
【あらすじ】ドイツェン王国宮廷第二楽団のオーディションに合格したミレアは、出生を偽ってでも有名になって探したい人がいる。しかし利害の一致から第一楽団の指揮者アルベルトから嘘の婚約を提案され、受けることになり……

面白かったー!
2016年のお気に入り少女小説です。

幼い頃にバイオリンをくれた少年を探すため、出生を偽って宮廷楽団に入ったバイオリニスト・ミレア。
19世紀あたりのドイツがモチーフのようなドイツェン王国の楽団もの少女小説です。とても良かった~。

出生を偽って宮廷楽団に入ったミレアに対し、残り30ページまで大衆の前でミレアの出生の秘密が暴かれるなど、かなり過酷な展開でハラハラするのですが、展開の厳しさが大きい分ラストの演奏シーンや父親のエピソードにカタルシスがあって泣きながら読みました。特にミレアの父親のくだりはまさかすぎるし、一番泣いたシーンです。

ミレアと超ツンツンなアルベルトにもニヤニヤしました。
「天使様に会ったら絶対に分かるもん!気付くもん!」と本人の前で豪語するミレアが本当に間抜けすぎて…(*^_^*)
でも最後の1文を見るに、結局アルベルトは最後まで自分がミレアの探し人だと明かさなかったんですよね。くうう、そこは明かしてもいい気がする!でも、別人を装って生涯応援を続けるのも良すぎてずるい! お幸せにね…(*ノД`*)

『宝石商リチャード氏の謎鑑定 天使のアクアマリン』 辻村七子

宝石商リチャード氏の謎鑑定 天使のアクアマリン (集英社オレンジ文庫)
2016/11/18
著作:辻村 七子
イラスト:雪広うたこ
by ヨメレバ

謎の多い宝石商リチャードと、リチャードの宝石店でバイトをする大学生・正義の宝石にまつわる短編集で、密かに今1番楽しみにしているブロマンスのシリーズです。
そろそろ主役2人がブロマンスの域を越えていきそうな気もする第3巻。(越えてほしい)

リチャードの過去を知る男の登場や、谷本さんの婚約などの事件があり、谷本さんとの恋やリチャードとの関係などが動き出しましたが、ワクワクというよりヒヤヒヤ…という感じです。
リチャードは思ったより単純で好意はだだ漏れみたいだし、谷本さんは思ったより難しい思考を持っているみたい。

リチャードの過去がわかったのは嬉しいけど、こんな風に他人から秘密をバラされるような形になってしまって複雑です。゚( ゚´д`゚ )゚。
でもこれは2人の愛のために必要な試練だから……(?)、正義によってリチャードが救われる日がくると信じて続きを待ちます。゚( ゚´д`゚ )゚。
母親の公認も得たことだし、正義には絶対がんばってほしい…TT

でもいくら正義でもどこにいるか分からないリチャードを外国まで追いかけて行くことは出来ないだろうな~と思っていたら、4巻の予告で外国に飛んでいて笑いました。とっても楽しみです。
リチャードの「プリンス」っていうのはどこまでのプリンスなんだろう。師匠も出てくるのか気になります。
とにかくリチャードは早く戻っておいで~~。゚( ゚´д`゚ )゚。

短編集なのに短編の感想が全くないんですけれども、ラストのショックで私はすべてを忘れた……。

『李歐』 高村薫

李歐 (講談社文庫)
1999/02/08
著者:高村薫

by ヨメレバ

【あらすじ】大学生の吉田一彰は、15年前に母と逃亡した趙文礼という男が現れたというナイトクラブでアルバイトをしていた。趙文礼の暗殺計画に巻き込まれた一彰は、美しい殺し屋の李歐と出会う……

15年前に母と逃亡した趙文礼という男の暗殺計画に巻き込まれた主人公・一彰が、美しい殺し屋・李歐と出会う所からはじまるブロマンス小説。
面白かった~。音楽のように登場する中国語のセリフが美しい~。
でも后光寿(ホウクアンショウ)とか廖(リャン)とか、出てくる度に読み方を忘れてしまうので、中国語の部分に全部ルビを振って欲しかったけどw(;=∀=)

旋盤工場「守山製作所」での30年を舞台に、守山製作所の転落や再起、守山耕三と一彰の絆、結婚などが描かれていくのですが、子どもの頃に皆に可愛がってもらった記憶や、守山さんの幸せそうな最期が印象的だったので、終盤で守山製作所をたたむ決意をする一彰が悲しくて。(完全に負の遺産でしたけども…!)
警察を欺き、ヤクザも欺き、15年もひたすら李歐との約束を待ち続ける主人公は、ちょっと共感し難い部分もありましたが、一彰にとっては李歐が約束を覚えているかなんてどっちでも良くて、ただただその約束が生きる理由だったのかなとも思います。
出会いがしらに李歐が一彰に口紅を塗るシーンや、一彰が李歐に「心臓が妊娠したみたいだ…!」と言うシーンがとても強烈です。好き~~!。゚( ゚´д`゚ )゚。

ラストシーンが本当に良いです。
一彰との約束を守り、笹倉の棺を引きながら櫻花屯(インファントン)に帰ってくる李歐と、2千人の葬列と5千本の桜が美しすぎて。笹倉の最期には涙が。
30年という長いストーリーでしたが、紆余曲折の末に幸せな未来を感じるラストで本当に良かったです。
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