図書ログ

主に少女小説の感想置き場。

『千早あやかし派遣會社 仏の顔も三度まで』 長尾彩子

千早あやかし派遣會社 仏の顔も三度まで (オレンジ文庫)
2018/01/19
著者:長尾 彩子
イラスト:加々見絵里
by ヨメレバ

甘かった~~~~~~~~~ヾ(:3ノシヾ)ノシ

妖怪のための派遣会社の社長・千早紫季とアルバイトの女子大生・新藤由莉のあやかしお仕事小説、第3巻。
3巻、狂おしいほど楽しみにしていました。出て良かった。
売れない小説家の櫻居の家に力を失った元座敷童が家政婦として派遣される「座敷女と売れない小説家」。呪いの物品をゆるく謎とく「怪異と三人衆」シリーズ。妖怪の失踪事件と由莉のお見合いをめぐる「雨師妾(うししょう)と心ない経営者」の3本立て。

2巻のラストで千早社長の出生の秘密が分かり、由莉がそれを受け入れ、2人の恋がはじまったかもしれない……というところから3巻ははじまります。
はじめは無自覚にお互いを気にかける千早社長と由莉ですが、豆大福のファインプレーでお互いへの恋を自覚し、現在は両片想いという状態。
やー、ちょっとわけわかんないくらい甘かったです。自覚ありの両片想い最高です。

冷徹な男だったはずの千早社長は、中学生のような無自覚な恋を経て、いまや小学生の男の子のような様子です。(本文では子犬とすら言われていて……w)
千早社長の恋の、中身は小学生のような独占欲と愛情なのに、行動には大人の色気や圧倒的財力、鍵をかける不思議な力などがあってとてもずるい笑。そしてそんな千早の行動にドキドキする由莉がすごく可愛いです。千早の独占欲や愛情を拒絶せず、受け入れて嬉しそうにしたりする由莉がすごく可愛い。

ゲスト妖怪は完全にスパイスだったけど、小説家の話も喫茶店の話も、風刺が効いたテーマで面白かったです。
由莉のお見合い相手の晴人と妖怪の玉水の「突然打ち切られた小説や漫画の最終回の悪役」並みにあっさりした結末には笑いました。ゲスト妖怪たちが簡単にくっついてゆく中、ひたすらもだもだしている主役2人の対比が際立ちます……。

恋を自覚した主役2人の暴走と豆大福のボケの暴走が本当におかしくて楽しいので、次巻も読めると良いなあ。読んだ直後から次巻が読みたい。

←2巻の感想[千早あやかし]シリーズ感想一覧

『千早あやかし派遣會社 二人と一豆大福の夏季休暇』 長尾彩子

千早あやかし派遣會社 二人と一豆大福の夏季休暇 (集英社オレンジ文庫)
2016/07/20
著者:長尾彩子
イラスト:加々見絵里
by ヨメレバ

【あらすじ】昼間は普通の派遣会社、夜は妖怪向けの派遣会社「千早派遣会社」でアルバイトをしている女子大生・由莉のあやかし短編集。第2巻。

千早紫季だきしめたい……

妖怪向け派遣会社「千早あやかし派遣会社」でアルバイトをしている女子大生の由莉と、わけありの社長・千早のあやかし短編集2巻。
1巻も良かったけど、今回は1巻より面白かったです。というかめちゃくちゃ好みの展開でした。
読者に親切な指輪と分かりやすい瞳のせいで、本人否応なしに恋を自覚させられた上に、読者にバレバレなの愛おしすぎない…。最高。

1話目は、夜になると妖怪「寝惚堕(ねぶとり)」の姿になってしまう由莉の友人・優奈が、目の見えない少女・美羽の話相手にあるという話。
このお話もとても良かったけど、最後に突然ムキムキマッチョに変身するミノタウロス柏木で全てが持っていかれた気がするw
ミノタウロス柏木に対する美羽ちゃんの冷静なツッコミが面白かったです。

2話目は、除霊をお願いされた3品を、由莉と千早と豆大福でそれぞれ除霊を試みるというもの。
この話で、千早が由莉の指にはめてしまった指輪が、千早が由莉に対して恋をしないと外れないという指輪で……。
この読者に親切な指輪が今回いい仕事をしてくれました。

3話目は、指輪が外れないまま。千早と因縁のあるキツネの妖怪が出てきて、千早の生い立ちが明かされます。
この話で主役2人の恋が動き出すのですが、この後の千早の態度がもう最高&最高でした。
こういうの大好きで……。千早紫季抱きしめたい……。ぎゅー。

面白くなってきたので3巻がとても楽しみ~。

←1巻の感想[千早あやかし]シリーズ感想一覧3巻の感想→

『千早あやかし派遣會社』 長尾彩子

千早あやかし派遣会社 (集英社オレンジ文庫)
2015/12/17
著者:長尾彩子
イラスト:加々見絵里
by ヨメレバ

【あらすじ】美人で頭も良いが貧乏な女子大生・由莉は、大学で見つけた時給2,000円・まかない付きという破格の求人につられて「千早派遣会社」に面接に行く。しかし、その会社は「妖怪派遣会社」で……

わあああ黒護摩ーーー!!!会いたかったよ~~。゜(゜´ω`゜)゜。

大好きな長尾先生&加賀見先生コンビの新作はオレンジ文庫のあやかし物です。
現代の吉祥寺を舞台に、昼間は人間の人材派遣会社、夕刻から妖怪専門の派遣会社になるというあやしい派遣会社でバイトをすることになった女子大生・由莉と、派遣会社の怪しい社長・千早と、派遣会社に来るわけありの妖怪たちのお話です。
表紙のように、吊るし雛といわく付き和風雑貨いっぱいの職場風景がとてもステキです。

面白かった~。千早紫季かわいいです。特に口調が好きです、中性的な名前も似合っていて可愛い。センスないところもポンコツな所も可愛いです。性格悪いところも小物なのか大物なのか…w
お話の中では猫又の話と、動じない三人衆の話が好きでした。

作者さんの『うさぎ姫の薬箱』シリーズが大好きだったので、黒護摩や玉兎堂が物語に出てきて嬉しかったです。黒護摩会いたかったよ~~。゜(゜´ω`゜)゜。
咲良と火夏も生きてないかな~と期待したけれど、そういえば2人は平安時代の人間だった…w
2人の没後も1000年以上も玉兎堂と忌部家を見守ってきたと思うと今回の黒護摩には貫禄すらある…。

尾行という名の初デート(?)は2人の衣装がちぐはぐで、せっかくの相合傘も由莉のギャル風な変装のせいでマヌケなものになってしまいましたが、2人の関係も可愛いのでぜひ続いてほしいです。

[千早あやかし]シリーズ感想一覧2巻の感想→

『黒猫と伯爵令息 お菓子の家のおかしな事件簿』 長尾彩子

黒猫と伯爵令息 お菓子の家のおかしな事件簿 (コバルト文庫)
2015/10/01
著者:長尾 彩子
イラスト:加々見絵里
by ヨメレバ

【あらすじ】魔力を失い、人間の食べ物を食べなければならなくなった魔族の伯爵令息アランのもとへ、料理人として招かれたエリーゼは、人間の食べ物なんて食べられないと言うアランのためにお菓子を作るが……

可愛くて甘~いお話でした。
長尾先生&加々見先生コンビの『うさぎ姫の薬箱』シリーズが大好きだったので、この『黒猫と伯爵令息』も発売前から楽しみにしていました。

もともとは雑誌用に書かれた短編小説だったので、恋愛の展開が早すぎることと、軽すぎるノリが苦手な人はいるかもしれませんが、≪お菓子裁判≫や≪魔女の苺狩り≫などの軽いノリは可愛くて私は好きです。
ただ、この作品のツンデレの描写は何かがおかしいw
(アランのツンは本当に一瞬でしたね)
最初はあんなに意地を張っていたのに、はじめてお菓子を食べるシーンがあまりにも軽すぎて、お菓子を食べてくれたという感動や余韻がまったく無くて……?(*^_^*)
そんな主役2人の初恋がとても可愛くて癒されました。ニヤニヤしました。
サンタクロースの結末と、人形の恋の結末は、ちょっと泣いてしまいました。

『姫の婿とり 始まりはさかしまに!』 御園生みどり

姫の婿とり 始まりはさかしまに! (ビーズログ文庫)
2015/05/15
著者:御園生みどり
イラスト:加々見絵里

by ヨメレバ

【あらすじ】蓬砂国の美姫と名高い孫姫の千芳は実は男である。ある日、祖父の国王より婿候補を連れて来られ、お城を逃げ出すが、逃亡の途中で婿候補の漣吾に助けられ……

ビズログ文庫の今年の受賞作品で、女装少年が主人公です。面白かったー!

主人公の千芳と漣吾の恋愛はとても可愛いし、冬興のヤンデレ具合もかなり良かったです。
やっぱり男装女装ものの恋愛は、他人からの視点とか本人たちの葛藤がずれてて最高です。もはや様式美。
ラストの「オレが生みます!」なんか最高でした。
あと、主人公が切れるとお嬢様の口調になるのがとてもツボでした。
心まで女に染まりきっている女装ものは珍しい気がするw
ヒロインがヒーローに稽古をつけるというシチュエーションも面白かったです。

加々見絵里さんの挿絵が本当に可愛らしくてお気に入り。カバー下にもオマケイラストがあって可愛い~。
そういえば今気付いたんですが、あとがきが無いですね。あとがき読むのも大好きなので残念。

『うさぎ姫の薬箱 誓いの神酒は毒か薬か』 長尾彩子

うさぎ姫の薬箱 誓いの神酒は毒か薬か (うさぎ姫の薬箱シリーズ) (コバルト文庫)うさぎ姫の薬箱 誓いの神酒は毒か薬か(コバルト文庫)
(2013/12/27)
著者:長尾彩子
イラスト:加々見絵里

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【あらすじ】火夏の神気と霊力が弱まっている……火夏の父に呼び出され、火夏とはもう関わらないでほしいと言われてしまった咲良。どうやら魔の力は咲良の父親に関係しているのではないかと知り……最終巻。

最近楽しみにしていたシリーズだったので、終わってしまって寂しいー(;-;)
火夏と咲良は無理でも、黒護摩だけでも長尾さんの次のシリーズに出てくれないかな…と思うくらい好きでした。
最終巻は、咲良の出生の秘密をめぐるお話で、咲良の力の秘密や両親の過去などを追っていくストーリーでした。

人目を憚らなくなった火夏のラブっぷりにニヤニヤしつつも、2人を引き裂こうとする周囲の動向と咲良の気持ちに切なくなりながら読みました。
最後の雨乞いのシーンでお父さんが登場したシーンは感動しました。
雨と花と雪が降るラストシーンが鮮やかさと人々の喜びが目に浮かぶようでした。
(黒護摩のダサい合いの手には爆笑しました)

火夏と咲良の関係や2人のお仕事、加々見さんの描く火夏や黒護摩もまさに火夏と黒護摩!というイメージにぴったりで大好きなシリーズでした。
お父さんが1人で湖に帰って行ってしまったのは寂しかったけど、これからの咲良と火夏の新婚生活を想像するとニヤニヤしてしまいます。

追記: 長尾先生のオレンジ文庫『千早あやかし派遣會社』に、黒護摩が出てきます。宜しければそちらもどうぞ。

←2巻感想/-

『うさぎ姫の薬箱 おそろしや最凶巫医のお出ましだ』 長尾彩子

うさぎ姫の薬箱 おそろしや最凶巫医のお出ましだ (うさぎ姫の薬箱シリーズ) (コバルト文庫)うさぎ姫の薬箱 おそろしや最凶巫医のお出ましだ (うさぎ姫の薬箱シリーズ) (コバルト文庫)
(2013/10/01)
著者:長尾彩子
イラスト:加々見絵里

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【あらすじ】咲良と火夏が呪禁巫医になって1ヶ月たったある日、大変美しい少女・花崗(みかげ)が典薬寮を訪ねてきた。彼女は咲良に「試験で自分が勝ったら呪禁巫医の座を代わって欲しい」と勝負を挑んできて……第2巻。

最近お気に入りの平安お医者さんラブコメ第2巻。
今回も面白かった&ニヤニヤしました~。
仕事上の信頼関係と手をつなぐだけでキスすらしていない初々しい恋模様がたまりません。

花崗(みかげ)の秘密も面白かったけど、男に戻った花崗の今後はさらに楽しみ。
咲良が気になるっていうより、火夏をいじりたいだけだよねぇ、みんなw
そういえば火夏は1巻だとツンデレだったような気がするけど、もはやツンのかけらもなくデレデレで可愛いです。というか火夏自身はクール(?)にふるまっているのに、登場人物がみんなで火夏の心の声を代弁してくれるのが楽しくてニヤニヤします。

今回は青鬼の話が1番好きです。可愛い系男子(青鬼)が可愛すぎました。
私はハッピーエンドが好きなので嬉しいのですが、1巻に比べるとオチが全体的にギャグっぽかったかなという印象です。

←1巻感想3巻感想→

『うさぎ姫の薬箱 で、出た~!あやかしだらけのおそろし薬房』 長尾彩子

うさぎ姫の薬箱 で、出た〜! あやかしだらけのおそろし薬房 (うさぎ姫の薬箱シリーズ) (コバルト文庫)うさぎ姫の薬箱 で、出た〜! あやかしだらけのおそろし薬房 (うさぎ姫の薬箱シリーズ) (コバルト文庫)
(2013/06/01)
著者:長尾彩子
イラスト:加々見絵里

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【あらすじ】平安初期の典薬寮で、女でありながら”呪禁巫医”となった咲良は、クールで美貌の相棒・火夏と共にあやかしの診療の仕事をすることになり……第1巻。

加々見絵里さんの表紙買いですが、すごいサブタイトルです。

平安初期を舞台に「妖怪を診療する」仕事をしている呪禁巫医コンビのラブコメディです。
妖怪を退治したり成仏させたりするのではなく、暴走している妖怪を「治療してあげる」というのが新鮮でとても良かったです。
最初は漢字の読み方が覚えられなくて大変でした。(全ページにふりがなふってほしいくらいw)
でも火夏のデレがかなり早かったおかげで、2人の仕事がはじまってからはとても楽しんで読めました。すばらしいツンとデレでした。
火夏と咲良や黒護魔とのやり取りにニヤニヤしてしまいます。
どうでも良い女装のエピソードとかも笑えました。

ゲストカップルが全員幸せになったのも良かったです。
序盤に出てきた少年と蝶々の話の少年のイメージが合わないような気がするし、描写がちょっと気持ち悪かったけど、蝶々の話が好きです。
少年の純粋な気持ちに救いがある展開でよかった。少し泣いちゃいました。

2巻感想→