図書ログ

主に少女小説の感想置き場。

『パブリックスクール』 樋口美沙緒

 

【あらすじ】エドワードと礼は英国パブリックスクール・リントン学園に通う戸籍上の兄弟。礼はエドワードから、学園では誰とも話さず1人で居るように命令されていたが、ある日礼のスケッチを見たオーランドから、演劇の授業で舞台の背景画を頼まれて……

パブリックスクール物が読みたい気分だった時に「パブリックスクール」で検索して購入した本です。これはすごく良い歪んだ兄弟もののBLでした。表紙も美しい~。

英国のパブリックスクール・リントン学園に入学した日本人の礼が、戸籍上の兄・エドワードから、学園では誰とも話さず1人で居るように命令されている……という、歪んだ兄弟愛のストーリー。

この説明の時点で兄のエドが弟の礼をめちゃくちゃ愛しているのが読者には伝わってくるのですが、礼はエドから嫌われていると思っています。「でも自分にはエドだけ居ればいいし、愛してる……」という、献身と両片想いと独占欲がたまらない設定でした。
実際はこの説明よりもっと冷酷な感じの展開です。(周囲よりもエドがひどい。)

私は相手だけが居ればいいというような共依存が大好物なので、1巻~2巻前半あたりまでがとても好きです。
箱庭からの成長がテーマの作品らしく、最後の方はあまりにも礼の精神が強くなってしまって!
最初の頃の「エドだけが居れば良かった頃のいじらしい礼」が恋しくなってしまいました。
いやでもハッピーエンドで良かったです。

個人的には、エドも1巻のラストの頃の鬼畜な勢いのまま最後まで攻めてほしかったです。1巻のラストの食堂のシーンが好きすぎるので。
2巻の最後なんて、エドが弱気になりすぎていて……!
1巻の頃のエドと礼はどこへ行ってしまったの~。(成長しました)
性格が変わったといえば、良い意味で性格が変わった後半のギルが大好きです。

残念だったのは、電子書籍版には本文の挿絵が収録されていなかったことです。挿絵、美しいだろうなあ。ギルやジョナスはどんなに美人なんだろう。

『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』 米原万里

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)
2004/06/25
著者:米原万里
by ヨメレバ

【あらすじ】共産主義派の父親の仕事の関係で、9~14歳までをチェコのソビエト学校で過ごしたマリ。ロシア語通訳として活躍する30年後、当時の同級生を探して東欧に向かうが……エッセイ小説。

まだソ連を盟主に東側国家が社会主義だった頃の1960年代、共産主義派の父親の仕事の関係で、9~14歳までをチェコのソビエト学校で過ごした筆者マリさんのエッセイ。日本へ帰り、ロシア語通訳として活躍していた30年後、当時の同級生を探して東欧に向かうエッセイ集です。テレビの企画だったのかな。
香穂さんの年間ベストから手に取ってみました。

この中欧・東欧諸国というのが馴染みが薄く、私にはちょっと難しかったです。地図やwikiを見ながら読みました。でも馴染みが無いから新鮮で面白かった~。
西洋より東側にある、チェコやルーマニア、ユーゴスラビアなど、冷戦時代はロシアと共に社会主義の東側陣営と呼ばれていた諸国が舞台です。作中で美男の産地と言われていたユーゴスラビア国は現在にはもう無いみたい。

日本でいうところの小学校高学年~中学2年生までを、父親の仕事でチェコにあるソビエト学校に通っていた筆者・マリ。
当時は英語と同じくらい、第2外国語としてロシア語を習う所も多かったようです。
大人になってソ連が崩壊し、当時ソビエト学校時代に仲の良かった同級生のことが気にかかり、チェコ周辺まで会いに行くというストーリーです。
30年後の再会シーンを見ると、面白く書かれていた小学校は超エリート学校で、同級生は実は要人の娘だったりしたことが分かります。英語も喋れない私には……登場人物の頭が良すぎてとてもまぶしい……。みんな3か国語以上喋ってる……。

ヤースナやリッツァの潔さが好きだけど、アーニャや、アーニャに同志と呼ばれて怒る大人たちを見ていると、何故、社会主義が縮小していったのかが何となく分かる気がして印象的でした。
それとは別に、例えば休日に宿題は出さない、だとか、才能はみんなの宝であり妬み引きずりおろすものでないことなど、日本の価値観とは違って魅力的なところもたくさんあって面白かったです。
個人的には、「牛乳の生産で追いつけ追い越そうな」の軽快なフレーズが頭から離れなくなって困りましたw

『傍観者の恋』(フェアリーキスレーベル) ナツ

傍観者の恋 (フェアリーキス)
2017/03/27
著者:ナツ
イラスト:あき
by ヨメレバ

【あらすじ】貿易商メイスフィールド家の令嬢レイチェルは、片想いの相手ノアが実の姉のアリシアを愛していることを知り、病弱なアリシアの療養を理由に、契約結婚の駆け引きをもちかけるが……

尊いものを読みました……。

片想いの友人・ノアが実の姉のアリシアを愛していることを知り、主人公のレイチェルがとある交換条件でノアに契約結婚を持ちかける……という仮面夫婦小説です。
今年のお気に入りの1冊になりそう。とてもオススメ。

好きな人が実の姉を愛していると知ったヒロイン・レイチェルの思考や行動がかなり病んでいて面白かった~!
ノアがアリシアに恋してると見せかけて(実際恋してたんだけど)、ノアとアリシアがお互いにレイチェルをめぐって独占欲や嫉妬し合っていたりして可愛い。でもじれったくて、アリシアの手紙には号泣し、ノアとレイチェルが両想いになってからは転げまわりました。その両想いになる過程も丁寧で、仲の良い夫婦のフリをする時なんかはあまりの甘さにジタバタしました。オースティンが絡むシーンはどれもお気に入り。
あきさんのイラストもステキで、読み終わってから表紙を見ると、あまりの尊さに拝むしかないです。アリシア……。゚( ゚´д`゚ )゚。

私はこの小説を電子書籍で読んだのですが、フェアリーキスレーベルって、てっきり同じ会社から出ているTLレーベルのロイヤルキス文庫やチュールキス文庫の仲間だと思っていて……、つまりいつこの2人のベッドシーンが始まるんだろう(はじまるのか?)と思いながらずっと読んでいたのでした。ははは…。
もちろんフェアリーキスレーベルは、健全な少女小説レーベルなのでそんなシーンはありません。すばらしい純愛(やや病み)でした。

『ドイツェン宮廷楽団譜 嘘つき婚約コンチェルト』 永瀬さらさ

ドイツェン宮廷楽団譜 嘘つき婚約コンチェルト (角川ビーンズ文庫)
2016/12/01
著者:永瀬 さらさ
イラスト:緒花
by ヨメレバ
【あらすじ】ドイツェン王国宮廷第二楽団のオーディションに合格したミレアは、出生を偽ってでも有名になって探したい人がいる。しかし利害の一致から第一楽団の指揮者アルベルトから嘘の婚約を提案され、受けることになり……

面白かったー!
2016年のお気に入り少女小説です。

幼い頃にバイオリンをくれた少年を探すため、出生を偽って宮廷楽団に入ったバイオリニスト・ミレア。
19世紀あたりのドイツがモチーフのようなドイツェン王国の楽団もの少女小説です。とても良かった~。

出生を偽って宮廷楽団に入ったミレアに対し、残り30ページまで大衆の前でミレアの出生の秘密が暴かれるなど、かなり過酷な展開でハラハラするのですが、展開の厳しさが大きい分ラストの演奏シーンや父親のエピソードにカタルシスがあって泣きながら読みました。特にミレアの父親のくだりはまさかすぎるし、一番泣いたシーンです。

ミレアと超ツンツンなアルベルトにもニヤニヤしました。
「天使様に会ったら絶対に分かるもん!気付くもん!」と本人の前で豪語するミレアが本当に間抜けすぎて…(*^_^*)
でも最後の1文を見るに、結局アルベルトは最後まで自分がミレアの探し人だと明かさなかったんですよね。くうう、そこは明かしてもいい気がする!でも、別人を装って生涯応援を続けるのも良すぎてずるい! お幸せにね…(*ノД`*)

『霊応ゲーム』 パトリック・レドモンド

霊応ゲーム (ハヤカワ文庫NV)
2015/05/08
著者:パトリック・レドモンド
訳:広瀬順弘
by ヨメレバ

【あらすじ】真面目で気の弱い主人公のジョナサンは、寮生や教師からいじめられていた。ある日、教師にいじめられている所を助けてくれた、クラスの一匹狼のリチャードと友人になるが、次第にリチャードはジョナサンに執着し、彼の周りの人間を排除するようになり……

クレイジーサイコ・ブロマンス……。

面白かったー!徹夜で読みました。
1954年・戦後のイギリス、パブリックスクールに通う男子生徒の友情を描いたサイコホラー小説で、イギリス、パブリックスクール、行き過ぎた友情、執着などの要素に惹かれて購入しました。

ジャンルはホラー小説らしく、交霊術などの要素もあります。
読んでる最中は2人の友情が強烈で、交霊術は添え物くらいにしか思えないんですが、ぞっとする悲しいラストを迎えます。

真面目で気の弱い、いじめられっ子の主人公のジョナサンが、教師にいじめられている所を助けてくれたクラスの一匹狼のリチャードに強くあこがれ、友だちになります。
一匹狼だったリチャードが、だんだんジョナサンに執着するようになり、彼をいじめていた人や彼と親しい友人たちを排除していく、というストーリー。

だんだん心を寄せていく、寄宿学校らしい2人の耽美な友情にうっとりしながら読んでいましたが、だんだん一匹狼だったリチャードの独占欲と友情が怪しい方向に……。
<霊応ゲーム>の時に肩を抱いたシーンや、リチャードの実家で2人で寝ていたシーンは幸福でドキドキしたのに。
ニコラスの嫉妬や、距離が近付いていく2人の関係にゴロゴロ転がりながら読みました。

真相は、3人が<霊応ゲーム>で呼び出してしまった「霊的な何か」が存在して、転落死や火事やラストの死を招いたということでしょうか。
もう1回読めば、もっと文章の端々に「何か」の存在を読み取れるのかなあ。(全然気付かなかった顔)
ニコラスにも降霊していたようだから、最後にリチャードを殺したのはニコラスの想いだったのかも。

ジョナサンがあんなに憧れて、なついて、リチャードも力尽くでジョナサンを守ろうとしていたのに、最後にジョナサンがリチャードは全然憧れるような人間じゃなかったと言ってしまうのが悲しすぎて……しばらくは読み返せないかなぁと思います。
たぶん、心の底から失望されるシーンがわりと苦手な気がする…。ラストで信用を回復するなら大丈夫なんですけど。

う。そりゃあリチャードは独占欲が強くて、性格も悪くて、モラハラのサイコホモだったけど、本文中でジョナサンのリチャードへの憧れが終わった今でもリチャードがカッコよく思えるのは、やっぱり他人の評価を気にせず堂々として、友人がいじめられていたら颯爽と助けられるような部分への憧れがあるからなのかなぁと思います。

来世では善良なホモに生まれ変わって幸せになろうね……。

『警視庁公安0課 カミカゼ』 矢月秀作

警視庁公安0課 カミカゼ (双葉文庫)
2015/11/12
著者:矢月秀作

by ヨメレバ

【あらすじ】潜入スパイ捜査を行う警視庁の秘密機関・公安0課は、現在パグという市民団体を調査していた。しかし調査に当たっていた友岡・藪野共に連絡が取れなくなり、代わりに交番勤務の瀧川を調査にあたらせようとするが……

武装化した市民団体VS警察のアクション小説です。
ページ半分までは主人公・瀧川が、普通の交番勤務から公安部へ引き抜かれる部分が書かれ、残り半分が市民団体へのスパイ小説という構成でした。
このページ半分まで続いた公安への引き抜きシーンが、もう「腹立つ~~~!!」と怒りながら読みましたが、最後は派手で気持ちのいい終わり方で面白かったです。皆さん言っていますが、主人公がとても不死身だった。

スリのおじさんを潜入させたあたりは、「えっ…正気かな??」と思ったり、白瀬が瀧川を助けるために「辞めます!」って啖呵を切った後、普通に捕まってたあたりは笑ってしまいました。

藪野もカッコ良かったけど、個人的には瀧川さんが好きです。

『オーダーは探偵に 謎解きだらけのテーマパーク』 近江泉美

オーダーは探偵に 謎解きだらけのテーマパーク (メディアワークス文庫)
2016/04/23
著者:近江泉美
イラスト:おかざきおか
by ヨメレバ

【あらすじ】犯行予告があって混乱しているテーマパーク・ドリームキングダムの事件を解決して欲しいと翠子から頼まれた悠貴と美久。翠子のために、美久は1日デート券を使って、悠貴に一緒にドリームキングダムに行ってもらうことにするが……第7巻。

高校生探偵と女子大生の喫茶店ミステリー7巻。
楽しみにしているシリーズです。面白かったー。
今回の舞台はテーマパーク。
悠貴、デートに向いてないw

犯行予告の真犯人は意外な人物で、そして純愛な顛末でビックリしました。というか私はいまだに翠子と聖を全然信用していないので、翠子の自演だと思って読んでいたわけです。ホホホ(^^;
翠子も聖も楽しいキャラなので、つい信用しそうになるのですが、私の中ではまだ、映画だと良い奴になるジャイアンみたいなイメージなので……:;(∩´﹏`∩);:
信用できなさとは別に、聖は魅力的で好きなキャラクターなので、今後、悠貴と聖の過去がほどけていくのを楽しみにしています。
最後に悠貴に一歩踏み込んだ、美久の決意がとても良かった~。次巻も楽しみ。

←6巻の感想[オーダーは探偵に]感想一覧8巻の感想→

『金物屋夜見坂少年の怪しい副業 -神隠し-』  紙上ユキ

金物屋夜見坂少年の怪しい副業 -神隠し- (集英社オレンジ文庫)
2016/05/20
著者:紙上ユキ
イラスト:宵マチ
by ヨメレバ

金物屋・夜見坂少年の2巻です。怪しい副業は「まじない屋」です。

日本によく似た王政の帝国の明正時代、というオリジナルの時代設定ですが、"開治の改新"から70年後の、現実の大正時代を感じさせるほんのり怪奇小説で面白いです。

1巻で出て来た医学生・千尋と組んで、消えた花嫁の行方を捜す「神隠し」と、戦死した兄を呼び出そうとする母と止めようとする弟の「反魂香」の中編2本立て。

1話目は、キャラ小説っぽい作りで、千尋さんに懐く夜見坂少年や、夜見坂少年の戸籍上の息子が出てきたり、彼の少年らしい可愛いところがたくさん書かれていて楽しかった!

2話目は、武家に生まれた兄弟の、戦死した兄からのメッセージを中心に、国の為に命を捨てるのが当たり前だと思っていた弟・葉月に、母と兄が選択肢を投げかけるというお話。こちらには千尋さんは出てこず。
この話では弟の選択の結果は出てこないのですが、兄の穏やかな性格や、3人目の依頼者の登場によって、不思議な読後感のお話になっていて好きです。

個人的には、弟の葉月くんは、この話の後、そのまま武官学校へ進むのではないかと思います。
学校で先生や周りの生徒の話を聞きながら、兄や母、行者の円山の言葉がいつも頭から離れないのでしょう。
それで、最終的には生きてお母さんの元へ帰って来れると良いなあと思います。

『悪役令嬢は隣国の王太子に溺愛される』 ぷにちゃん

悪役令嬢は隣国の王太子に溺愛される (ビーズログ文庫)
2016/10/15
著者:ぷにちゃん
イラスト:成瀬あけの
by ヨメレバ

【あらすじ】乙女ゲーム『ラピスラズリの指輪』の悪役令嬢として転生してしまったティアラローズ。ゲームヒロインのアカリを苛めたとして断罪されそうになった所、ゲームには登場していないはずの隣国の王子であるアクアスティードが助けてくれて……

美しい表紙にホイホイされました。乙女ゲームの悪役令嬢転生もので、甘~い小説でした。10代向け。
web小説からの書籍化のようです。

主人公が転生先の乙女ゲーム≪ラピスラズリの指輪≫のエンディング間際に、前世の記憶を取り戻すところから始まります。
本編の乙女ゲームのエンディング間際から小説がスタートするのが新鮮で面白かったです。

前世の記憶を取り戻したものの、主人公のティアラローズはゲーム内でのヒロインのアカリを苛めた罪として、婚約者のハルトナイツから国外追放を言い渡されてしまう。
その時、ゲームには居なかったはずのキャラクター・アクアスティードが助けてくれて……というストーリー。

ゲームの正規ヒロイン・ヒーローのアカリとハルトナイツは、最初からかなり残念なキャラにされていて、この2人なんでこんなにヤバいんだ……、いや乙女ゲームのヒロイン、たまに殴りたくなるのも分かるけども……。と思って読んでいたら、アカリにも何やら前世が……。
ティアラ上げ、アカリ下げが露骨すぎる気がしたけど、アカリが心まで聖女だったら困るから仕方ないのかな。彼女もアクア派だし。
最後の手紙のしかけが面白かったです。

主役2人はひらすらラブラブでした、ごちそうさま。成瀬先生のティアラとアクア様のイラストがとてもキレイ~。

『千年王子』 長野まゆみ

千年王子
2001/06
著者:長野まゆみ

by ヨメレバ

【あらすじ】女性の存在が数%になった近未来、ワールド・ツアー校に通うルカは、友人のリヨンと共に「再生と救済の共和国part3」という教科を履修するが……

ひえ~~SFボーイズラブ……あるいは親子の物語……?

女性の存在が数%になり、学習プログラムを搭載したウェアラブルハードという装置を使って生活や学習をするようになった未来都市で、輪廻転生を繰り替えす少年たちのお話です。
読んだことのない感じの小説だったので、衝撃的だったし面白かったです。

男性が妊娠したり、その他BL的な要素や、あと男3人で恋人という三角関係のままで終わるので、苦手な方は注意かも。
sexのシーンがとてもSFでビックリしました……ひえ~~……。
あと最近いくつかそういう結末の小説を読んだのですが、私は2人とも好きで三角関係のまま終わるのはちょっと苦手かな。
この本だって、リヨンとルカの輪廻転生する純愛だと信じて読んでいたのにw

でもオリエンタルな世界とSFの世界が交錯していて、不思議な雰囲気と、もう一度読み返したくなるラストで面白かったです。

以下ネタバレの感想です。

シンヤ=王子様、リヨン=お姫様、レイジ=神様・占い師・身代わり王子、ルカ=シンヤとレイジの子という風に私は読んだのですが、他人であり本人であるような描写も多かったので、違うかもしれないです。

私はリヨン&ルカのグランドロマンだと思って読んでいたので、ラストで突然シンヤとリヨンの夫婦設定が出てきて、裏切られた~~と思ったくちなのですが、読み返してみたら、レイジが途中でルカのことを、「ルカでありシンヤ」みたいなことを言っていたので、ルカでありシンヤなのかもしれません(????)。

神様のレイジは、ルカ(シンヤ)のことが好きで(レイジがずっと待っていた魂の持ち主だった?)、何度もルカ(シンヤ)の魂を種付けするイメージなのかなあ?
「再生と救済の共和国part3」は、転生するたびに記憶を失くしてしまう登場人物のための記憶装置、またはレイジとルカの魂の種付け装置という風に読んだのだけど、誰かSFに詳しい人や長野まゆみに詳しい人に解説してほしい~。

そんな感じで、何度読んでも色々な解釈が出来るような不思議な面白い本でした。
リヨンがルカに一途だったらな~~~(まだ言ってる)。

『ぼんくら陰陽師の鬼嫁』 秋田みやび

ぼんくら陰陽師の鬼嫁 (富士見L文庫)
2016/09/15
著者:秋田みやび
イラスト:しのとうこ
by ヨメレバ

【あらすじ】アパートが火事になり、住む所もバイトも失った身寄りの無い女子大生の野崎芹は、公園で出会った陰陽師の北御門皇臥と、衣食住の保障と引き換えに籍を入れるが……

住む所とバイトを失った身寄りの無い女子大生・芹が、衣食住のためにぼんくら陰陽師・皇臥の元へ嫁ぐというストーリー。
けっこう怖い!

夫となる陰陽師の北御門皇臥が、通販で退魔グッズを買ったり、そもそも北御門皇臥がペンネームだったりして、ほっこりギャグ系かと思って読んでいたんですけど、途中から怖くなってきて夢に出てきそうでした。
首が、ごとん…ごとん…って帰ってくるあたりから……。

皇臥のぼんくらぶりがバレしまって、何となく私たちの胃まで痛くなる2章をこえれば、ミステリー要素や陰陽道要素、ホラー要素や感動要素もありで面白かった~。
おじいちゃんとおばあちゃんの深い愛情に涙。
式神たちがちゃんと護ってくれて、可愛くて、もしや皇臥はぼんくらではないのでは…(かっこいいのでは…)、と思わせるところも良かったw

『聖なる黒夜』 柴田よしき

聖なる黒夜〈上〉 (角川文庫)
2006/10
著者:柴田 よしき

by ヨメレバ

【あらすじ】春日組の幹部・韮崎が殺された。事件を担当することになった警部・麻生は、韮崎の男妾である山内と再会する。山内は10年前に麻生が逮捕した青年で……

ひえ~~~好き~~~。゚( ゚´д`゚ )゚。

10年前に冤罪で逮捕され、人生が狂ってしまった青年・山内と、彼の人生を狂わせてしまったバツイチの警部・麻生のラブストーリーです。
登場人物のほとんどがゲイで、それぞれ事情や愛情があり、みんなヤンデレ。大好きな雰囲気です。

読了後、『RICO』シリーズや『海は灰色』を読み、 もう一度『聖なる黒夜』を最初から読んで、感想を書いています。
この2人がたくさんの女性に愛されている理由がとても分かる~~(;-;)

登場人物が多く、とても長いので、最初は飛ばし読みでも良いと思います。
気に入ったら、もう一度最初からゆっくり読めば大丈夫だと思います。偽名キャラ多すぎるので!!

感想が恐ろしいほどに長くなってしまったので、TOPからはたたみます。
『RICO』シリーズ、『探偵 麻生龍太郎』シリーズのネタバレも含みます。
めちゃくちゃ良かった。゚( ゚´д`゚ )゚。萌え苦しい……2人に幸せになってほしい。゚( ゚´д`゚ )゚。南の島~~!!

『おこぼれ姫と円卓の騎士 王女の休日』 石田リンネ

おこぼれ姫と円卓の騎士 王女の休日 (ビーズログ文庫)
2016/06/15
著者:石田リンネ
イラスト:起家一子
by ヨメレバ

【あらすじ】レティの誕生日に、ナイツ・オブ・ラウンズからプレゼントが届いた。プレゼントを身に付け、「お転婆なお嬢さん」として休日を過ごすことになったレティは……第14巻。

12・13巻の感想を書き忘れていたんですけど、あまりにも時間がたってしまったので最新刊のみの感想です。感想を書いていなくても、毎回とても楽しみにしているシリーズです。
そして毎回言ってるんですけど起家先生の表紙が今回も本当に素敵~~(信者)。

今巻は、「お転婆なお嬢さん」として街にお忍びで出かけたレティと、今までの登場人物勢ぞろいの『王女の休日』で、とても面白かったです。(あまりにも過去の人物が勢ぞろいすぎて、何人かは「誰だっけ……」な人もいましたが……)
レティのデュークへの結構めんどくさい突然の告白(?)の後も、デュークが諦めるつもりがないようで、そっちも一安心。

しかし番外編かと思いきや、ラストはしっかり本編に繋がる思いがけないクーデターが起こってしまい……、皆がそれぞれ生きて結末を迎えられるように祈りつつ続きを待ちます。
でもこれ、こんなことになってしまって、もうお兄ちゃんの処罰どうしたら良いんだろう~(;_;)

それでも今後のメルディVSゼノンも楽しみな要素のひとつなので、次の巻もとても楽しみです。

←11巻感想[おこぼれ姫]シリーズ感想一覧/15巻感想→

『千早あやかし派遣會社 二人と一豆大福の夏季休暇』 長尾彩子

千早あやかし派遣會社 二人と一豆大福の夏季休暇 (集英社オレンジ文庫)
2016/07/20
著者:長尾彩子
イラスト:加々見絵里
by ヨメレバ

【あらすじ】昼間は普通の派遣会社、夜は妖怪向けの派遣会社「千早派遣会社」でアルバイトをしている女子大生・由莉のあやかし短編集。第2巻。

千早紫季だきしめたい……

妖怪向け派遣会社「千早あやかし派遣会社」でアルバイトをしている女子大生の由莉と、わけありの社長・千早のあやかし短編集2巻。
1巻も良かったけど、今回は1巻より面白かったです。というかめちゃくちゃ好みの展開でした。
読者に親切な指輪と分かりやすい瞳のせいで、本人否応なしに恋を自覚させられた上に、読者にバレバレなの愛おしすぎない…。最高。

1話目は、夜になると妖怪「寝惚堕(ねぶとり)」の姿になってしまう由莉の友人・優奈が、目の見えない少女・美羽の話相手にあるという話。
このお話もとても良かったけど、最後に突然ムキムキマッチョに変身するミノタウロス柏木で全てが持っていかれた気がするw
ミノタウロス柏木に対する美羽ちゃんの冷静なツッコミが面白かったです。

2話目は、除霊をお願いされた3品を、由莉と千早と豆大福でそれぞれ除霊を試みるというもの。
この話で、千早が由莉の指にはめてしまった指輪が、千早が由莉に対して恋をしないと外れないという指輪で……。
この読者に親切な指輪が今回いい仕事をしてくれました。

3話目は、指輪が外れないまま。千早と因縁のあるキツネの妖怪が出てきて、千早の生い立ちが明かされます。
この話で主役2人の恋が動き出すのですが、この後の千早の態度がもう最高&最高でした。
こういうの大好きで……。千早紫季抱きしめたい……。ぎゅー。

面白くなってきたので3巻がとても楽しみ~。

←1巻の感想[千早あやかし]シリーズ感想一覧/-

『仮面婚約のたしなみ 恋と使命の王妃就任!?』 麻木琴加

仮面婚約のたしなみ 恋と使命の王妃就任!? (角川ビーンズ文庫)
2016/02/27
著者:麻木琴加
イラスト:成瀬あけの
by ヨメレバ

【あらすじ】男装姿でヴァイス国王の専属騎士に任命され、女装姿で正式に求婚されてしまったルティアは、二重生活に限界を感じ、婚約者としての生活を終わらせようとするが……第3巻。(完結)

男装姿で専属騎士として、女装姿で婚約者としてヴァイス国王をお守りする令嬢ルティアの二重生活ラブコメディ完結巻。
楽しくて好きなシリーズでしたが、どう考えても前巻の時点でこれ以上の二重生活はもはや無理そうだったので、勢いのあるままキレイに終わって良かったです。
でも、作品のテーマ(?)である仮面婚約や男装生活が終わっても、両想いになってからの2人を見てみたいと思ってしまうのが人間……( ˘ω˘)
だって求婚を断られたり、実家に帰られたり、両想いになるまでのヒーローのヴァイス国王が不憫すぎるから…笑。

上着の前をはだけさせられて皆の前で女だとバレてしまうシーンは、ちょっと「ひえ…」となりましたが、皆から祝福されての大団円で良かったです。
ラッツめちゃくちゃ良い人だから幸せになってほしいw
クロードお兄さんも良い人でカッコよかったです。シリルはもうちょっと出てきてくれたら嬉しかったな。

←2巻の感想/完結