図書ログ

主に少女小説の感想置き場。

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『李歐』 高村薫

李歐 (講談社文庫)
1999/02/08
著者:高村薫

by ヨメレバ

【あらすじ】大学生の吉田一彰は、15年前に母と逃亡した趙文礼という男が現れたというナイトクラブでアルバイトをしていた。趙文礼の暗殺計画に巻き込まれた一彰は、美しい殺し屋の李歐と出会う……

15年前に母と逃亡した趙文礼という男の暗殺計画に巻き込まれた主人公・一彰が、美しい殺し屋・李歐と出会う所からはじまるブロマンス小説。
面白かった~。音楽のように登場する中国語のセリフが美しい~。
でも后光寿(ホウクアンショウ)とか廖(リャン)とか、出てくる度に読み方を忘れてしまうので、中国語の部分に全部ルビを振って欲しかったけどw(;=∀=)

旋盤工場「守山製作所」での30年を舞台に、守山製作所の転落や再起、守山耕三と一彰の絆、結婚などが描かれていくのですが、子どもの頃に皆に可愛がってもらった記憶や、守山さんの幸せそうな最期が印象的だったので、終盤で守山製作所をたたむ決意をする一彰が悲しくて。(完全に負の遺産でしたけども…!)
警察を欺き、ヤクザも欺き、15年もひたすら李歐との約束を待ち続ける主人公は、ちょっと共感し難い部分もありましたが、一彰にとっては李歐が約束を覚えているかなんてどっちでも良くて、ただただその約束が生きる理由だったのかなとも思います。
出会いがしらに李歐が一彰に口紅を塗るシーンや、一彰が李歐に「心臓が妊娠したみたいだ…!」と言うシーンがとても強烈です。好き~~!。゚( ゚´д`゚ )゚。

ラストシーンが本当に良いです。
一彰との約束を守り、笹倉の棺を引きながら櫻花屯(インファントン)に帰ってくる李歐と、2千人の葬列と5千本の桜が美しすぎて。笹倉の最期には涙が。
30年という長いストーリーでしたが、紆余曲折の末に幸せな未来を感じるラストで本当に良かったです。
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『千年王子』 長野まゆみ

千年王子
2001/06
著者:長野まゆみ

by ヨメレバ

【あらすじ】女性の存在が数%になった近未来、ワールド・ツアー校に通うルカは、友人のリヨンと共に「再生と救済の共和国part3」という教科を履修するが……

ひえ~~SFボーイズラブ……あるいは親子の物語……?

女性の存在が数%になり、学習プログラムを搭載したウェアラブルハードという装置を使って生活や学習をするようになった未来都市で、輪廻転生を繰り替えす少年たちのお話です。
読んだことのない感じの小説だったので、衝撃的だったし面白かったです。

男性が妊娠したり、その他BL的な要素や、あと男3人で恋人という三角関係のままで終わるので、苦手な方は注意かも。
sexのシーンがとてもSFでビックリしました……ひえ~~……。
あと最近いくつかそういう結末の小説を読んだのですが、私は2人とも好きで三角関係のまま終わるのはちょっと苦手かな。
この本だって、リヨンとルカの輪廻転生する純愛だと信じて読んでいたのにw

でもオリエンタルな世界とSFの世界が交錯していて、不思議な雰囲気と、もう一度読み返したくなるラストで面白かったです。

以下ネタバレの感想です。

シンヤ=王子様、リヨン=お姫様、レイジ=神様・占い師・身代わり王子、ルカ=シンヤとレイジの子という風に私は読んだのですが、他人であり本人であるような描写も多かったので、違うかもしれないです。

私はリヨン&ルカのグランドロマンだと思って読んでいたので、ラストで突然シンヤとリヨンの夫婦設定が出てきて、裏切られた~~と思ったくちなのですが、読み返してみたら、レイジが途中でルカのことを、「ルカでありシンヤ」みたいなことを言っていたので、ルカでありシンヤなのかもしれません(????)。

神様のレイジは、ルカ(シンヤ)のことが好きで(レイジがずっと待っていた魂の持ち主だった?)、何度もルカ(シンヤ)の魂を種付けするイメージなのかなあ?
「再生と救済の共和国part3」は、転生するたびに記憶を失くしてしまう登場人物のための記憶装置、またはレイジとルカの魂の種付け装置という風に読んだのだけど、誰かSFに詳しい人や長野まゆみに詳しい人に解説してほしい~。

そんな感じで、何度読んでも色々な解釈が出来るような不思議な面白い本でした。
リヨンがルカに一途だったらな~~~(まだ言ってる)。

『聖なる黒夜』 柴田よしき

聖なる黒夜〈上〉 (角川文庫)
2006/10
著者:柴田 よしき

by ヨメレバ

【あらすじ】春日組の幹部・韮崎が殺された。事件を担当することになった警部・麻生は、韮崎の男妾である山内と再会する。山内は10年前に麻生が逮捕した青年で……

ひえ~~~好き~~~。゚( ゚´д`゚ )゚。

10年前に冤罪で逮捕され、人生が狂ってしまった青年・山内と、彼の人生を狂わせてしまったバツイチの警部・麻生のラブストーリーです。
登場人物のほとんどがゲイで、それぞれ事情や愛情があり、みんなヤンデレ。大好きな雰囲気です。

読了後、『RICO』シリーズや『海は灰色』を読み、 もう一度『聖なる黒夜』を最初から読んで、感想を書いています。
この2人がたくさんの女性に愛されている理由がとても分かる~~(;-;)

登場人物が多く、とても長いので、最初は飛ばし読みでも良いと思います。
気に入ったら、もう一度最初からゆっくり読めば大丈夫だと思います。偽名キャラ多すぎるので!!

感想が恐ろしいほどに長くなってしまったので、TOPからはたたみます。
『RICO』シリーズ、『探偵 麻生龍太郎』シリーズのネタバレも含みます。
めちゃくちゃ良かった。゚( ゚´д`゚ )゚。萌え苦しい……2人に幸せになってほしい。゚( ゚´д`゚ )゚。南の島~~!!

『不埒なインセンティブ』 崎谷はるひ

不埒なインセンティブ (ダリア文庫)
2011/12/13
著者:崎谷はるひ
イラスト:タカツキノボル
by ヨメレバ

【あらすじ】4年間密かに思い続けてきた敦伸と両想いになれた真面目なサラリーマン・和典だったが……

BL小説です。
『リリー・フィッシャーの難儀な恋』がとても面白かったので、他にもオネエ口調なヒーローの小説を読んでみたいなと思い、「オネエ 小説」で検索をしたら出てきたBL小説です。
これが検索しても中々見つからないんですよね。
そしてたどり着いた先は小説の主人公と同じく新宿二丁目なのであった。

カップリングは、イケメンオネエ攻め×真面目な健気サラリーマン受けで、男らしいイメージのオネエと、真面目で健気な女性らしいサラリーマンのカップルでした。
さすがにベッドの上ではオネエ口調じゃなかったですw

オネエ敦伸の親友・真幸との仲を、ずっと主人公の和典が誤解をしていて、それが原因で物語の修羅場を迎えるのですが、真幸と敦伸が毎晩打ち合わせをしながら相談に乗っているあたりなんかは和典が健気でかわいそうでした。
この親友の真幸は別のシリーズで既にラブラブなホモの彼氏がいるらしく、シリーズを通して読んでいる人には安心して読めるようなのですが。
普通だったら男友達に相談しているだけなのシーンなのに、登場人物がホモばかりのせいで一気に不穏に…笑
淫乱で一途な和典は可愛かったです。

『檻の外』 木原音瀬

檻の外 (Holly NOVELS)檻の外 (Holly NOVELS)
(2006/05/25)
著者:木原音瀬
イラスト:草間さかえ

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講談社文庫『箱の中』の、その後の短編が2本読めるというので早速購入しました。
帯に「BL界の芥川賞」とか書いてあってちょっと笑えます。

ラブラブな短編「雨の日」と、麻理子の息子が堂野に会いに来る「なつやすみ」の2本だて。
堂野の視点を離れて、喜多川と麻理子の息子のやり取りがメインに書かれています。
『箱の中』・『檻の外』では堂野の心の動きを中心に書かれていましたが、このシリーズは喜多川の人生と成長と愛の物語だったんだと気付かされました。
2人とも穏やかになり、つつましく暮らしている姿に幸せを感じます。
ラストは涙なしには読めません~~(;_;)。
少し寂しい、幸せな気持ちで読了しました。

←『箱の中』感想/-

『箱の中』 木原音瀬

箱の中 (講談社文庫)箱の中 (講談社文庫)
(2012/09/14)
著者:木原音瀬
イラスト:非

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やってもいない痴漢の冤罪で刑務所に入れられた堂野は、本物の犯罪者ばかりの房で人間不信が極まっていた。そんな折、殺人の罪で入っている隣の席の喜多川が、自分の世話をあれこれと焼いてくれるようになる。喜多川を信じきれない堂野だが、子供のような喜多川はだんだん堂野に執着するようになり……。

講談社のオススメ文庫の棚にあったので手にとってみたBL小説です。
一晩で2回も読み返しちゃいました。BL好きな方にはオススメです。
愛しすぎちゃってストーカーまがいな行動をとってしまう系男子が好きな方には特にオススメです。(私も好きです…)
あと巻末の三浦しをんさんの解説が面白いです。

無垢で子供のような喜多川の愛と、家族を守ろうとする堂野の大人の愛がすごく切なかった。
穂花ちゃんは見ているこっちまで温かくなるような子で、穂花ちゃんも喜多川も、堂野も本当にかわいそうな最期でしたが(麻理子&田口夫妻マジ…)、最後は堂野がちゃんと自分で喜多川を「選んで」くれて本当に良かった。。。
あの嬉しそうな喜多川を見ていると、ホント、性別とかどうでも良くなる。
穂花ちゃんがいたら、最後まで堂野は「お父さん」であったただろうと思うと、切ないですが…。それもまた温かい大人の愛…。

そういえば、芝さんは何で刑務所に入ってたんですかね。。。
脆弱な詐欺師の芝さんカッコよかったなぁ。。。

BL苦手な方も是非!みたいなレビューが多いですが、結構ガッツンガッツン主人公(男)が男に犯されているので、男の人やBL苦手な方にはあまりオススメできないような気が…(^^;

続編『檻の外』感想→
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