2009.11.26 *Thu
政宗様のお気に召すまま 花嫁御寮は求婚中
![]() | 【あらすじ】 政略結婚で政宗に嫁ぐことになった小大名の娘・愛姫。しかし婚儀の途中で事件が起こり、ふたりの婚姻は中止になった。「必ず迎えにいく」という政宗の言葉を信じて待つ愛姫だが、他の相手を結婚させられそうになり、お城を飛び出し政宗の元へ向かうが… |
ツンデレ政宗様(?)と押しかけ女房の攻防ラブコメ。
クールに振舞いつつ、本心がバレバレな(?)政宗さまにとてもニヤニヤしました。
手作りのしおりとかいちいち可愛すぎるんじゃー
ラブコメ的にはとてもおいしかったです、話も面白かった!
でも結婚の事件とか生い立ちの事件とか兄妹と父親のアレとか、だいぶ史実いじってあるっぽいので、別に政宗様じゃなくてオリジナルキャラの話でも良さそうだと思いました。
だって物語の核心が上記の部分だし、ストーリーはとても面白かったので。
さて、政宗様の今後の人生は、IFと史実のどっち方面に持って行くんでしょうね。
私は歴史に全く詳しくないので、今回もとても面白かったし続きが楽しみです。
2009.11.16 *Mon
伯爵と妖精 月なき夜は鏡の国でつかまえて
![]() | 【あらすじ】 新婚旅行から帰ってきた2人は、すれ違いの生活が続いていた。ある日、リディアの元に真っ黒な妖精が黄金の透明な石を届けにきた。真っ黒な妖精の行方を追うリディア、そして青騎士伯爵の子孫の描いた絵を追って来たエドガーは、共にとある幽霊屋敷に辿り着くが… |
8月の読み忘れです。『伯爵と妖精』を積む日が来るなんてなあ…。
新婚旅行後、本格的に妖精国の地図を調べ始めた伯爵家のドタバタを描いた第20巻。
リディアが意地をはり、エドガーがいいわけを並べて事態がややこしくなるいつものパターンで、「またこのパターンか!」と思いつつも、読み始めるとやっぱり面白かったです。
ルナの謎ときも、「なるほどー」と思うような面白いなぞなぞでした。さっぱり分かりませんでしたがね。
ポールとロタ、レイブンとニコの天然カップルにもニヤニヤしたし、<みんなが鏡の中に入った後の>ポール周辺がカオス過ぎて爆笑しました。
確かに「またこのパターンか!」と思いましたが、でもこれって凄いことだなぁと思い直したり。
例えば、コバルトの長寿シリーズ『マリア様がみてる』なんかは、どのキャラもかなりの人気があって、巻ごとにメインキャラ(主役)を代えてもシリーズが成り立つ(=買ってもらえる)部分があったと思うんですよね。(しかも今では男子校メインというカオスさ)
でもこの『伯爵と妖精』は、読者のニーズ的にそういう手があまり使えないのか(?)、ずーっとメインはエドガーとリディアです。
なので、20巻にわたってひたすらエドガーとリディアの痴話ゲンカを書き続けた谷先生はすごいなぁ、と思いました。(何気に、いまだに毎回<鉱物>が絡んでくる所とかも凄いな~)
もちろん、谷先生と一緒にひたすら表紙にエドガーとリディアを描き続けた高星先生も凄いです。
≪←19巻感想/-≫
2009.11.11 *Wed
王の書は星を歌う アウレリア城の再会
![]() | 【あらすじ】 王都の内乱から2ヶ月がたち、ワンデルリアの街も活気を取り戻しつつあった。レスティリアも、将軍リクニスの元へ訪ねてきた東の王子と奇妙な吟遊詩人と一緒に、賑やかな日々を過ごしていた。そんなある日、行方不明になっていた幼なじみのバラノスから手紙が届いて…… |
不思議な力を持つ緑の瞳の少女と、英雄のお話・第2巻。
これ再会しない方が良かっ……orz
読む前は、「前回はああだったけれど、なるべく偏見を捨てて、将軍との恋を応援しよう」って、本当にそう思いながら読み始めたんですよ!本当ですよ!しかし…!
なにこれ、なんて不憫なバラノス…!!!
だいたい何でそこで○○!!?? ヒロインの無意識の拒絶っぷりとかね、もうね、泣けますよ…。無意識の拒絶ほど見ていて悲しいものはないなと思いましたよ。
バラノスが何かを言ったり、やっちゃったりする度に、「あちゃー…」という気持ちになるというか、前回のプロポーズも相当「あちゃー」だったけど、今回のアレも超「あちゃー」でした…。不憫すぎて読むのが辛かったというか、もはや息子の初恋を見守る母親の心境に近い。そして死亡フラグも感じている…。
ほんと、「再会で気付く恋心」とか残酷すぎたよ…!
つまり、再会して天秤にかけた結果、ああなってしまったわけです。ああ!
冒頭で将軍といちゃいちゃしていた頃は、私もあっさり将軍派に寝返ってゴロゴロしながら読んでいたので(お前…)、いっそそのままバラノスのことは過去にして欲しかった…。しかしストーリー上そんなわけにもいかず…王の書が…過去が…未来が…あああ。
話はハードな展開で、ついつい引っ張られて読み進めてしまいました。
新キャラの吟遊詩人はかなりナイスなキャラで大好きです。
続き、気になるんですよね。そして将軍も嫌いじゃないんですよね。どうしようかなぁ…。
≪←1巻感想/-≫
2009.11.07 *Sat
最後のひとりが死に絶えるまで
![]() | 【あらすじ】 ロシェルダードの王子・ラエルは、盗まれた国宝≪創世の石≫を追っているうちに、天才調香師・エォンへと辿り着く。ラエルは、エォンの連れの赤毛の少女・レクィエにボディーガードを頼まれ、同行することになるが…… |
新人さんの受賞作です。
登場人物は、宝石しか食べることの出来ない少女と、その娘を守る不死身の少年という…、わー…設定てんこ盛りで気合入っているなー…と思いながら読みましたが、とても泣かされてしまいました。
悲恋ものですが、希望のあるかわいらしいラストがとても良かったです。このラスト好きだー。
丁寧な心理描写で、それぞれのキャラに対するもどかしさとか愛しさが伝わってきて切なかったし、水谷先生の絵も話に合っていてとても素敵でしたー。
あと、あとがきで言われている「どうしてもイラストで見たいシーン」は、エォンがレクィエに靴を履かせているシーンではないかと予想w
2009.11.04 *Wed
ヴェニスに死す
![]() | 【あらすじ】 初老の作家・アッシェンバッハは、急に強烈な旅行欲にみまわれ、ひとりヴェニスへと旅立った。ホテル・エキセルシオオルのロビーで、ポルトガル語を話す14ばかりの美しい少年の虜になったアッシェンバッハは、少年の姿を探すことに1日の時間の全てを使うようになっていく…… |
五十過ぎの男性が、美少年に恋をする話と聞いて。
主人公は、生真面目で仕事一筋、五十歳で君主より貴族の位を頂き、教科書に作品が載るような著名なドイツの作家。
前半は、そんな生真面目な彼の精神の世界がとつとつと書かれているのですが、これが…むずかしい…!「形態への空虚な厳格な奉仕の中にあるあの温雅な態度」とか…うん、わからん!みたいな。(右に倣えみたいな感じ…?)まあ、ずっとこんな調子なので、目を血走らせて1語1句噛み締めながら読んだので、頭が疲れました。
そしてそんな彼が14歳程度の少年・タッジオを見かけ、そのギリシア像のような完璧な美貌に骨抜きにされ、前半のご高説が全てひっくり返っていく。何しろ彼は、少年に話しかけるどころか微笑み返すことすらできない始末!
心の中で優しく語りかけたり、タッジオの部屋のドアに額をつけて悦に浸っている所とかは、「あ、あぶねえ…」と笑っていられたのですが、終盤の、若さを欲して化粧をしてもらっているシーンなどは、もう主人公がかわいそうで悲しかったです。
船で遭遇した若作りの老人を馬鹿にし、「あこがれは不足した認識の所産」と言いきりながら、一度も話したことのない美少年を追い掛け回し、ついには化粧をし、派手なリボンをつけて出かける……こっけいなんですが、悲しい、そしてなぜかついこのかわいそうな老人に共感してしまう。
化粧をしたその日、タッジオを見失ってひとり広場で座っているシーンと文章が好きです。
美少年は何の比喩なのか、愛と幸福とか、ラストの海のシーンとか、考え出すと止まらないとても面白い本でした。しかし老人ネタに弱い私には悲しすぎる展開だったので★4つ。











