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主に少女小説の感想置き場。

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『聖なる黒夜』 柴田よしき

聖なる黒夜〈上〉 (角川文庫)
2006/10
著者:柴田 よしき

by ヨメレバ

【あらすじ】春日組の幹部・韮崎が殺された。事件を担当することになった警部・麻生は、韮崎の男妾である山内と再会する。山内は10年前に麻生が逮捕した青年で……

ひえ~~~好き~~~。゚( ゚´д`゚ )゚。

10年前に冤罪で逮捕され、人生が狂ってしまった青年・山内と、彼の人生を狂わせてしまったバツイチの警部・麻生のラブストーリーです。
登場人物のほとんどがゲイで、それぞれ事情や愛情があり、みんなヤンデレ。大好きな雰囲気です。

読了後、『RICO』シリーズや『海は灰色』を読み、 もう一度『聖なる黒夜』を最初から読んで、感想を書いています。
この2人がたくさんの女性に愛されている理由がとても分かる~~(;-;)

登場人物が多く、とても長いので、最初は飛ばし読みでも良いと思います。
気に入ったら、もう一度最初からゆっくり読めば大丈夫だと思います。偽名キャラ多すぎるので!!

感想が恐ろしいほどに長くなってしまったので、TOPからはたたみます。
『RICO』シリーズ、『探偵 麻生龍太郎』シリーズのネタバレも含みます。
めちゃくちゃ良かった。゚( ゚´д`゚ )゚。萌え苦しい……2人に幸せになってほしい。゚( ゚´д`゚ )゚。南の島~~!!

****** ▼ 追記記事 ▼ ******

◆◆◆

登場人物は、おそらく山内36歳くらい、麻生42~43歳位、及川・韮崎が40半ばくらいかなと思います。
10年前の冤罪に端を発した登場人物の愛憎がとても切なくて萌えました。
麻生を深く愛する警部の及川と山内が火花を散らしているシーンは、どれも病んでてお気に入り。

読み返してみると、最初に練の所へ麻生を連れて行ったのは及川なんですよね。
しかも及川は、10年前の山内の事件が冤罪だと知っていた……。
韮崎の事件が起こった時、麻生と練はいずれ必ず顔を合わせることになるだろうから、麻生を守るつもりで再会に立ち会ったのかなあと思いましたが、でも最後の方で「あんなに憎んでいると分かっていたら連れて行かなかった」などと言っているから、やっぱり面白がって連れて行ったのかも^^;
少しずつ明かされる麻生と及川の過去はドキドキしました。呼び方が純になるところとか、あと突然の灰皿!
でも一番かわいそうなのは及川では。

練も魔性ですけど、麻生もめちゃくちゃ魔性の男すぎて。
しかも麻生を好きな人々、誰も幸せになれてないんですけど、でも私も麻生めちゃくちゃ好みなので分かります……

◆◆◆

読み返してみると、新宿にいればいつか田村に会えるかもと思っていたり、練が本当に田村や韮崎に感謝しているのがよくわかって切ないです(;-;)

最初に読んだ時は私も麻生視点で読んでいたので、練や及川の殺意に振り回されながら読んでいたのですが、読み返すと練は、麻生の家の前で待っていたり、料理を作って待っていたり、自分がどうしたいのか分からず1人で泣いていたり、迷いながら一生懸命アプローチしているのが分かって……
しかも麻生の方は、練や及川が麻生を殺したいと思っているから全然伝わって無くて……かわいすぎて……TT
個人的には、眠れないって言っていたのに、麻生の腕の中ですぐに寝てしまうシーンが好きです。

『聖なる黒夜』の後の話なんですが、組の若頭になった練と麻生は別れるのだけど、とてもとても悲しいけど、麻生は練と一緒に居るためという理由以上に、練の冤罪を晴らして、カタギに戻すために警察をやめたわけだから、練の人生を元に戻すことが償いだと考える気持ちも分かるわけで……
けどけど離れてしまったらカタギになる前にアルコールと不眠で練が死んじゃうよ~~~一緒にいてあげて~~TTと思うわけで。南の島~~!!

◆◆◆

上巻で韮崎のお通夜のシーンが出てきますが、韮崎は父親が組員だったけれど、その父が死ぬまで自分は母親に育てられて東大を卒業しているんですよね。
つまり、韮崎も最初からこんなに凶暴だったわけではなくて、最初は暴力なんてふるわないようなインテリだったけど、生き残るためにどんどん力を身に付けていったんですよね。
そういうところは練と似たような所があって、練の変化に受け継がれていったのかなあと思いました。

お通夜の夜の2人のシーンはもう何度読んでも泣いてしまいます。゚( ゚´д`゚ )゚。
「韮崎に、感謝する」のシーンです。
お通夜の夜に練の口ずさんでいるbecouse the nightの歌詞の和訳をこちらのサイトで読んでまた涙涙涙。
そして、韮崎のお通夜の次に会うシーンから、麻生視点の地の文が山内から練に変わっていますね。

最後に犯人と対峙するシーンで練が「生き残ったら誠一の夢を継ぐ」決意をするシーンがあります。
韮崎の夢見た帝国は、父親の仇である神埼と和解してでも、日本一の規模の組になること。その夢はホテルの密会の途中で殺害され、絶たれてしまった。
生き残ったら練が引き継ぐと思った韮崎の夢は、具体的にはこれなのかなあと思いました。

その後の練は、RICOシリーズの3巻では神埼とは和解していないみたいですが、日本最大の広島の山東会を接待し、神埼と昇竜を弱体化させることに成功していました。

◆◆◆

犯人は意外なメンバーで、全然気付きませんでした。
最初の方なんて女たちの回想は読み飛ばしがちだったくらいで。
(というか偽名キャラ多すぎるから、2回目じゃないと分からない気がする^^;)

韮崎が殺された原因になった事故、2人の出会い、がすべて2月15日の朝に収束していくのがすごかったです。
運命の日から本当に色々なことがあり、ラストシーンでは、もはや麻生も、及川も、練も、山背も、槙も、登場人物ほぼ全員が、愛する人のために殺人を決意しているのがすごいw
皆もうどうしたらいいか分からず倉庫に向かうあたり、特に麻生と及川が泣きながら話すシーンが感情的で本当に良すぎて(;-;)
麻生や練が泣くシーン全部萌える……かわいい……

◆◆◆

最後に、上巻に収録されている番外編『歩道』について。
10年前の世田谷事件が起こる前の、練の初恋が書かれています。
最初は「何だこのとってつけたような初恋は~~!」と思ったんですが、再読中の今では、26歳になるまで恋をしたことが無かった練の初恋と、何より内定・留学・修論…などなど…練が失ってしまった未来の重みが…悲しすぎて…(;-;)

明らかに取り調べの時は玉本の方があくどかったのに、麻生ばかりが責められる理由が何となくわかる、この……やっと一言、麻生に話しかけるのが精一杯だった、内気だった頃の山内練。うう。
あの取調室で……玉本がキスをしても別に恋は始まらないもんな……。
それに、私も好みのタイプが人生にくたびれたサラリーマンだから分かるよ~~練~~!!(?)

そして下巻の番外編『ガラスの蝶々』で最後に麻生がかけるアルバムが、『歩道』で2人が知り合う前に練が好きだと言っていたキングクリムゾンのredで……困りますお客様かわいすぎます……:;(∩´﹏`∩);:

麻生・山内シリーズの完結編を執筆中とのことですので、数年以内に書籍化されると良いなあと思います。
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