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『雪侯爵の銀灯師 みせかけ夫婦と王宮の庭』 白川紺子

雪侯爵の銀灯師 みせかけ夫婦と王宮の庭 (コバルト文庫)
2016/09/30
著者:白川紺子
イラスト:紫真衣
by ヨメレバ
【あらすじ】銀灯師として幼い頃よりヴィクトル侯爵に仕えるエミーリア。ある日、国王の命令で結婚をしなければならなくなったヴィクトルは、エミーリアを妻に指名し、結婚をしたふりをすることになるが、エミーリアにはヴィクトルと結婚できない理由があり……

シリーズ2巻なんですが、話が繋がっていないということと、評判がとても良かったので1巻よりも先に2巻を読んでしまいました。

幼い頃から仕えるヴィクトル侯爵と、偽装を結婚をすることになった銀灯師のエミーリアだったが、結婚報告に訪れた王宮で力が暴走し、事件を起こしてしまう。王宮の庭を壊してしまい、魔界の門を開けてしまったエミーリアとヴィクトルが、門を護っていた魔術師の魂を探すことになり……というストーリーです。

ヴィクトルのことが好きなのに結婚できない理由のあるエミーリアと、理由を知っているけれど一緒にいるために知らないふりをしているヴィクトルの両片想いがじれったくてとても良かったです。
何より、エミーリアが迷いを断ち切るシーンの、諦める痛みと、飲み込んで自分のしたいようにする痛みと、周囲や良心から謗られる痛みについてのモノローグにとても共感しました。
月光を紡ぐ描写もキレイでお気に入り。

ラストに短編2本が収録されていて、その2本もとても良かったです。
本編でアロイスの魂はどうなるんだろうと思っていたので、「おやすみわたしの魔術師さん」には泣きました。

国王とリラも身分差を越えてサラッと結婚していたけど、この2人にもじれったいストーリーがあるのかも。。リラがなかなか強そうな感じで好きです。