図書ログ

主に少女小説の感想置き場。

『警視庁公安0課 カミカゼ』 矢月秀作

警視庁公安0課 カミカゼ (双葉文庫)
2015/11/12
著者:矢月秀作

by ヨメレバ

【あらすじ】潜入スパイ捜査を行う警視庁の秘密機関・公安0課は、現在パグという市民団体を調査していた。しかし調査に当たっていた友岡・藪野共に連絡が取れなくなり、代わりに交番勤務の瀧川を調査にあたらせようとするが……

武装化した市民団体VS警察のアクション小説です。
ページ半分までは主人公・瀧川が、普通の交番勤務から公安部へ引き抜かれる部分が書かれ、残り半分が市民団体へのスパイ小説という構成でした。
このページ半分まで続いた公安への引き抜きシーンが、もう「腹立つ~~~!!」と怒りながら読みましたが、最後は派手で気持ちのいい終わり方で面白かったです。皆さん言っていますが、主人公がとても不死身だった。

スリのおじさんを潜入させたあたりは、「えっ…正気かな??」と思ったり、白瀬が瀧川を助けるために「辞めます!」って啖呵を切った後、普通に捕まってたあたりは笑ってしまいました。

藪野もカッコ良かったけど、個人的には瀧川さんが好きです。

『オーダーは探偵に 謎解きだらけのテーマパーク』 近江泉美

オーダーは探偵に 謎解きだらけのテーマパーク (メディアワークス文庫)
2016/04/23
著者:近江泉美
イラスト:おかざきおか
by ヨメレバ

【あらすじ】犯行予告があって混乱しているテーマパーク・ドリームキングダムの事件を解決して欲しいと翠子から頼まれた悠貴と美久。翠子のために、美久は1日デート券を使って、悠貴に一緒にドリームキングダムに行ってもらうことにするが……第7巻。

高校生探偵と女子大生の喫茶店ミステリー7巻。
楽しみにしているシリーズです。面白かったー。
今回の舞台はテーマパーク。
悠貴、デートに向いてないw

犯行予告の真犯人は意外な人物、そして純愛な顛末でビックリしました。というか私はいまだに翠子と聖を全然信用していないので、翠子の自演だと思って読んでいたわホホホ……(^^;
碧子も聖も楽しいキャラなので、つい信用しそうになるのですが、私の中ではまだ、映画だと良い奴になるジャイアンみたいなイメージなので……(?):;(∩´﹏`∩);:
信用できなさとは別に、聖は魅力的で好きなキャラクターなので、今後、悠貴と聖の過去がほどけていくのを楽しみにしています。
最後に悠貴に一歩踏み込んだ、美久の決意がとても良かった~。次巻も楽しみ。

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『金物屋夜見坂少年の怪しい副業 -神隠し-』  紙上ユキ

金物屋夜見坂少年の怪しい副業 -神隠し- (集英社オレンジ文庫)
2016/05/20
著者:紙上ユキ
イラスト:宵マチ
by ヨメレバ

金物屋・夜見坂少年の2巻です。怪しい副業は「まじない屋」です。

日本によく似た王政の帝国の明正時代、というオリジナルの時代設定ですが、"開治の改新"から70年後の、現実の大正時代を感じさせるほんのり怪奇小説で面白いです。

1巻で出て来た医学生・千尋と組んで、消えた花嫁の行方を捜す「神隠し」と、戦死した兄を呼び出そうとする母と止めようとする弟の「反魂香」の中編2本立て。

1話目は、キャラ小説っぽい作りで、千尋さんに懐く夜見坂少年や、夜見坂少年の戸籍上の息子が出てきたり、彼の少年らしい可愛いところがたくさん書かれていて楽しかった!

2話目は、武家に生まれた兄弟の、戦死した兄からのメッセージを中心に、国の為に命を捨てるのが当たり前だと思っていた弟・葉月に、母と兄が選択肢を投げかけるというお話。こちらには千尋さんは出てこず。
この話では弟の選択の結果は出てこないのですが、兄の穏やかな性格や、3人目の依頼者の登場によって、不思議な読後感のお話になっていて好きです。

個人的には、弟の葉月くんは、この話の後、そのまま武官学校へ進むのではないかと思います。
学校で先生や周りの生徒の話を聞きながら、兄や母、行者の円山の言葉がいつも頭から離れないのでしょう。
それで、最終的には生きてお母さんの元へ帰って来れると良いなあと思います。

『女装王子の初恋』 (ソーニャ文庫) 桜井さくや

女装王子の初恋 (ソーニャ文庫)
2016/11/02
著者:桜井さくや
イラスト:アオイ冬子
by ヨメレバ

【あらすじ】貧乏貴族の令嬢コリスに、王宮から離れて暮らす王女アリシアのお世話係になってほしいという手紙が来る。冷酷なアリシアの性格に戸惑うコリスだったが、ある日アリシアの秘密を知ってしまい……

ソーニャ文庫の女装王子!タイトル買いです。
わけあって王宮を追われ、王女として暮らしている第一王子アリシアが、お世話係としてやって来たヒロインのコリスに男として恋をしてしまう、というストーリー。
ティーンズラブの性質上、女装王子のアリシアが序盤から男全開でちょっと残念w
甘さあり、切なさあり、ヤンデレ監禁要素ありで面白かったです。
お母さんとブレスレットのエピソードが泣けます…。
挿絵も、ドレスを着ているのに、ゴツゴツした男らしい手がとても好み。

最後はさわやかなハッピーエンドで良かった~!
セドリックさんがお気に入りだったので、3人で暮らすという結末がとてもお気に入りです。

『かくりよの宿飯 あやかしお宿に美味しい肴あります。』  友麻碧

かくりよの宿飯 五 あやかしお宿に美味い肴あります。 (富士見L文庫)
2016/11/15
著者:友麻碧
イラスト:Laruha
by ヨメレバ

【あらすじ】折尾屋から銀次を取り戻すため、100年に一度海からやってくる海坊主の料理を担当することになった葵は……第5巻。

3巻のラストで銀次と葵がさらわれてから続いていた、天神屋のライバルお宿・折尾屋編の完結編でした。
面白かったー!所々で涙が出ました。
しかし大旦那様の出番は少なすぎて、銀次さんにグラッときてしまいました。
あとがきで次巻から大旦那様が活躍すると書かれていたので、次巻にも期待…。

100年に1度、海からやってくる海坊主に供えるため、<蓬莱の玉の枝>や<天狗の秘酒>、おもてなしの料理<海宝の肴>などを用意するために葵たちが走り回るストーリーです。
海坊主をもてなす料理を担当することになった葵ですが、雷神の暇つぶしのために味覚が失われる呪いをかけられ、味覚を失ってしまいます。

味覚を失った葵のために銀次さんが料理を作ってくれるシーンや(なるほど食感~)、チビ大活躍の海坊主との宴会のシーンがとても好きです。。゚( ゚´д`゚ )゚。
ラストで折尾屋と天神屋が協力体制になるシーンは、やっぱりライバル同士はこれだ~!と熱くなりましたし、幼い頃の葵の元へご飯を運んでくれたあやかしの正体や、銀次さんと乱丸の和解も解決して、とにかく盛りだくさんでとにかく楽しい1冊でした。
折尾屋編が思ったより早く解決してくれてありがたい~。気になって待ちきれなかったので!

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