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2009.11.07 *Sat
最後のひとりが死に絶えるまで
![]() | 【あらすじ】 ロシェルダードの王子・ラエルは、盗まれた国宝≪創世の石≫を追っているうちに、天才調香師・エォンへと辿り着く。ラエルは、エォンの連れの赤毛の少女・レクィエにボディーガードを頼まれ、同行することになるが…… |
新人さんの受賞作です。
登場人物は、宝石しか食べることの出来ない少女と、その娘を守る不死身の少年という…、わー…設定てんこ盛りで気合入っているなー…と思いながら読みましたが、とても泣かされてしまいました。
悲恋ものですが、希望のあるかわいらしいラストがとても良かったです。このラスト好きだー。
丁寧な心理描写で、それぞれのキャラに対するもどかしさとか愛しさが伝わってきて切なかったし、水谷先生の絵も話に合っていてとても素敵でしたー。
あと、あとがきで言われている「どうしてもイラストで見たいシーン」は、エォンがレクィエに靴を履かせているシーンではないかと予想w
2009.11.04 *Wed
ヴェニスに死す
![]() | 【あらすじ】 初老の作家・アッシェンバッハは、急に強烈な旅行欲にみまわれ、ひとりヴェニスへと旅立った。ホテル・エキセルシオオルのロビーで、ポルトガル語を話す14ばかりの美しい少年の虜になったアッシェンバッハは、少年の姿を探すことに1日の時間の全てを使うようになっていく…… |
五十過ぎの男性が、美少年に恋をする話と聞いて。
主人公は、生真面目で仕事一筋、五十歳で君主より貴族の位を頂き、教科書に作品が載るような著名なドイツの作家。
前半は、そんな生真面目な彼の精神の世界がとつとつと書かれているのですが、これが…むずかしい…!「形態への空虚な厳格な奉仕の中にあるあの温雅な態度」とか…うん、わからん!みたいな。(右に倣えみたいな感じ…?)まあ、ずっとこんな調子なので、目を血走らせて1語1句噛み締めながら読んだので、頭が疲れました。
そしてそんな彼が14歳程度の少年・タッジオを見かけ、そのギリシア像のような完璧な美貌に骨抜きにされ、前半のご高説が全てひっくり返っていく。何しろ彼は、少年に話しかけるどころか微笑み返すことすらできない始末!
心の中で優しく語りかけたり、タッジオの部屋のドアに額をつけて悦に浸っている所とかは、「あ、あぶねえ…」と笑っていられたのですが、終盤の、若さを欲して化粧をしてもらっているシーンなどは、もう主人公がかわいそうで悲しかったです。
船で遭遇した若作りの老人を馬鹿にし、「あこがれは不足した認識の所産」と言いきりながら、一度も話したことのない美少年を追い掛け回し、ついには化粧をし、派手なリボンをつけて出かける……こっけいなんですが、悲しい、そしてなぜかついこのかわいそうな老人に共感してしまう。
化粧をしたその日、タッジオを見失ってひとり広場で座っているシーンと文章が好きです。
美少年は何の比喩なのか、愛と幸福とか、ラストの海のシーンとか、考え出すと止まらないとても面白い本でした。しかし老人ネタに弱い私には悲しすぎる展開だったので★4つ。
2009.11.01 *Sun
鳥籠の王女と教育係 姫将軍の求婚者
![]() | 【あらすじ】 エルレインの暮らす青殻宮は彼女のその呪いのために、夫から逃げる女性のための「駆け込み寺」という側面も持っている。今回そこに駆け込んできた夫人は、エルレインの親友・リオの初恋の相手の夫人だった。どうやら夫婦の仲違いには険呑な事情があるようで…… |
皮肉屋コンビとカエルの呪いシリーズ第4巻。
今回はカエル王子・アレクセルのターンでした。
魔女の魔法によって、国を巻き込む離婚騒動に巻き込まれたリオを、アレクセルとエルレインが助けるというストーリー。
この魔女が曲者で、あのアレクセルやあのゼルイークがあからさまに逃げ出すほど。
魔女の登場によって、ゼルの呪いは簡単には解けない&エルレインがゼルに救いをもたらすことを邪魔する気満々の暗示が。
婚約者のアレクセルも親友のオルフェリアも、どんどん魅力的になってきていて、エルレインとゼルイークの逢瀬がもはや不倫にしか見えなくて困ります。(笑)
でも私はタイトルと表紙を信じてる…!!!(相手役として)
信じているけど、アレクセルを裏切るような結末だけにはなってほしくないわあ。
それにしても今回のアレクセルは本当にカッコよかった。前向きで優しくて、おまけに剣舞も強かった。
対して魔法使いは、後ろ向きで陰険で魔法が強いとか……あれ……勝ち目なくね^^
この4人の恋はどうやって決着が着くんだろうなぁ。次巻も楽しみです。
ところで表紙のカエルが最低すぎるんですが^^
≪←3巻感想/-≫
2009.10.31 *Sat
アネットと秘密の指輪 お嬢様とはじまりの涙
![]() | 【あらすじ】 大好きなリチャードがいなくなってしまった!家令のいなくなった屋敷で空虚な日常を過ごすアネット。ある舞踏会の夜、謎の集団に屋敷を襲われ、1人ではどうしようもなくなったアネットは、友人である弁護士・ユージンに相談するが…… |
下町育ちの成り上がりお嬢様とわけあり執事の第5巻。
アネットシリーズ大好きすぎるのでフライング感想ですごめんなさい。
とりあえず、これから読む人は、先にあとがきと挿絵を見ちゃ駄目だよ!!
>>続きを読む(ネタバレあり)
2009.10.18 *Sun
少年巫女姫と龍の守り人
![]() | 【あらすじ】 少年・イツキは幼い頃からずっと、理由も知らずに孤島の牢獄に独り閉じ込められていた。気のいい狐の霊と話し、一日に一度運ばれる食事を食し、静かに生きていたイツキのもとに、ある日帝都から迎えが来る。用件は、双子の姉の身代わりに、巫女姫として振舞って欲しいというもので―― |
えーと、先に謝っておきます。完全に表紙買いだったので、タイトルの「少年巫女姫」や帯の「女装巫女」の文字を、本気で見落としていました。
つまり、主人公:男、ヒーロー:男、のお話です。読む直前に気付いた……。
とはいえ話はすごく好みのお話で、とても楽しめました!これは良い主従ロマン!
もう本当に、主人公が少年でなければ、あの人とかあの人にオススメしたいくらいです。従者的に。
そもそも主人公はタイトルの通り「少年」なのですが、無垢な子供のような感じで全然少年っぽくなかったです。見た目も表紙の通りだし(※もちろん金髪の方だよ!)、主人公が少年であることの方が違和感であるくらいでした。別に恋愛的展開になるわけでもないので(信頼関係程度だよ!)、そういうの苦手な方にも楽しめるような気がします。
生まれてからずっと忌むべき者として幽閉され、自分の姿や文字も見たことない身の上の少年は、姉の「身代わり」として(彼女が目覚めたら用無しと分かっていても)必要とされている現状に純粋に幸せを感じ、ひたむきに頑張り、常に感謝することを忘れない。教育係兼従者となった九鬼は、彼もまた職務全うという形以外で必要とされたことがなかったので、そんなイツキの存在に安らぎ、死なせたくないと思う。そんな風に少しずつ距離が縮まっていく展開にはニヤニヤものでした。
全く違和感がないので、本当にイツキが双子の「妹」だったらなぁと悔やまれます。
普段は別にBL読んでもこういうことは思わないのですが、このヒーローの九鬼がカッコよすぎて、なんかいつのまにかホモになってるのがかわいそう?というか。(は?)
(いや、普段は本当にこういうこと思わない&むしろ好物なんですが、なんでだろう…!)











